遠方に住む夫婦の離婚協議を成立させた事例

【ご依頼内容】協議離婚交渉代理
【ご依頼者様の年代・性別・職業】50代/男性/自営業
【相手方の年代・性別・職業】40代/女性/主婦
【結婚歴】20年程度
【別居の有無】別居中
【子ども】2人
【主な争点】離婚条件(主に財産分与と養育費)

ご依頼前の状況

この方の場合、初回相談にお越しいただいた時点で既に奥様と別居をしており、離婚する方向で話し合いはまとまっていたものの、離婚条件で折り合いがつかないため、ご相談にいらっしゃいました。
ただ、奥様が非常に遠い場所で暮らしていたため、離婚調停を実施することが容易ではないことが懸念されました。

ご依頼の結果

半年ほどの時間はかかってしまいましたが、離婚調停を行うことなく、協議において離婚条件の折り合いがつき、離婚が成立しました。

解決のポイント

離婚調停は、原則として申し立てた人が相手方の住所地の裁判所まで行って調停を行わなければならないことになっているため、夫婦がそれぞれ遠方に住んでいる場合には利用しづらくなることもあります。
電話会議という形で遠方にいながら電話を利用して離婚調停を行うことも可能になりましたが、調停を成立させるときには夫婦双方が同じ裁判所にいなければならないなどの制約もありますので、やはり遠方での離婚調停は容易とまではいえません。
そのため、ご依頼者様と相談をしたうえ、できる限り協議で離婚を成立させる方針とし、粘り強く交渉を重ねた結果、時間はかかってしまいましたが、何とか納得のいく離婚条件を引き出すことができました。
相手方としても離婚調停を利用することが容易ではないことを理解していたため、お互い譲歩をすることができたことが解決のポイントになったと思います。

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